昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

愉快な汗

教条主義や排外主義を乗り越え、新たな契約が云々とうるさく付きまとう価値に夢中なあの子の凡庸な幸福とは、すさまじい勢いで加速し、これでは足りない、もっともっと、ともたつく途端にケロイド状になった奇跡や基礎や諍いを吸い込む蛸の口になって、懐古主義者どもがうろつく差別的な一体感などを払い除け、リリカルに歌いながら、求めることを辞めないで、とめどなく敷衍する先々の歪な終わりに縺れる意図なんかを超克して、モラルが云々とちんぷんかんぷんなことを、また聞きして嘯く連中が攪拌するゲノムや、国家的な散文を書き連ねるボードレールが暗く沈んだ夜が明けるまで、延々と自体の氷河期を乗り越えるための猥談が鼓膜をくすぐり、倫理観なんかを簡単に消費し、還元することだけを続ける資本主義的な苦悩を取り外し、快楽主義的な衆愚政治の道具になる前に、卑屈な正義をひけらかすムードや、獰猛な論理が恒常的な高揚を示す前に、全体主義から泰然として跳躍する。反動を繰り返す動機が魔法のように降り、備わる屈辱の青々とした正体や、消費衝動がおり重なり、株価なんかを徒らに動かすだけの、あいまいな価値がチカチカと点滅を続け、メタファーを捕食する大きな口や、機械的で閉鎖的な国家の中では、意思するということは罪である、と咳き込む人々が理屈を捏ねては、拘泥するものにより、自らを苦しめるだけに至るような日々の中で過信と酩酊を反復させ、あらゆる欲を加速させる。正義とは犠牲を生み出すばかりである、と制限されることにより、増していく快楽を感じるマゾヒズム的なモードにより、加工された意識が壊されていく過程や、軽快に理想を保持しては、偶像に君は占拠される。