昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

忌避

淡い季節、下手くそな平和の墓、立証されるものに縋るほどに、補填される原理の虜になり、いつまでも利己的になり、固定観念に囚われ、煩わしい行方は帰路を損ない、記憶の中に鎮座し、堕落した風をうけいれ、だるそうに空を飛ぶ種子の群れ、改善されない痛みや罪をまといながら、つたない正応やら、答えに照合するほどに、襲いかかる痛みは、今に締め付けられる。はなから全部ずっと狂ってる、と嘆く彼らの歌が聞こえ、競争することにより増していくテストステロン、論理的なノアの方舟に乗って、あのころは良かったなどと嘯き、この世界の終わりをぼんやりと眺め、紫雲に攪拌される我の存在の儚さよ、と辞世の句により恍惚としている浪費的な老人、あらゆる諦観を屠るための希望や、規制されるほどに破りたくなる問題や、うごめく思念が辿り着く場所や、星霜をつかさどる神との奪い合いや、密会などを続け、分断される夜を、この借り物の夜を放棄し、朝や昼すらも圧縮し、この現実の域から逃げ去る。逃げ去った先では、猫やら、原始的な家庭やら、軽薄な奴らで氾濫し、散漫な意識は、儀式的な何かに囚われ、身動きすら取られなくなった後先には、あつらえられた希望よりも、自らに湧いてくる絶望と寄り添い、さらなる飛躍を求めさまよう。尚も偶然よ輝け、と諭す日々、なつかしむよりも、先に進む足取りのが、簡略化された間に、愛のようなものを預け、短絡的な苦しみを消費するための資本主義から離れ、時を貪るための過程やら、不規則な思考が生み出す歪んだ思いを飛び越え、今に超越する。