掃き溜めと巣窟、恍惚とした口内か吐き出される諦観を含んだ吐瀉物の雨、編み込まれた家族という人形、迎合される星たちの倫理観を解き明かすために没頭した物理学的な数字の雨に濡れ、穏やかな心理学が勃興して、新たな病を作り出しては、儲けるサイクルを打ち出す資本主義的な造語や憎悪が又借りする動機が、さらなる儲けのサイクルを生んで、終わらない欲により膿んだ私の運命が簡単に使い果たす未来の隙間に入り込む甘い罠、約束を突き破るほどの棘と毒針、輪唱される神話や、抑揚がない喋り方でモラルを説く連中の屈折した感情、条理を跨ぎ、瞬く間に生まれる主観から現れる人工的なルーツや、すべての過ちに報復を仕掛ける扇動屋や、感動ポルノにより、清々しい明日をと謳う原理的な連中がリゲインするためだけに、犠牲になる人々が膨張し、長じる所以や、曖昧な理想を議論しながら、心地よい旅路をかいつばむ小鳥たちのリズムによる取り立てにより逃げ回るはめになった、と途端に迎合する君たちの罪なんてものを買い被りたくもないし、被害者面してワーワーと騒ぎ立てたくもないし、屈折した予感から生える羽根の様子や、大自然の中での薄気味悪く笑う健気さだとかを味方につけて、借金なんぞ踏み倒すんです、と強い足取りが風をまとい、一気に走り去り、サリンジャーが抱え込んだ若気の至りのようなものに入り浸り、ふるさとなんざ瞬間に忘れ去るのだ、と妥当な位置から生える意識的な汚穢から放たれる理念や毒素からまた逃げるはめになる。