昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

排斥

もう息もしていない動物たちの皮の上で眠る夏、ほっぺたをつねりながら、叶える願い事はどんなだい?と促す神の祝辞が降り、襤褸をかぶせたラクダに乗って、脳震盪により掬われる魚たちの涙を啜りながら、つたない一生を、一瞬のオーガズムで消費するためだけに、私たちは生きながらえているんだ、と泣き喚く子供たちの主役である私は、わずらわしい翅を擡げながら、メタ的な原理に火薬をつめこみ、その原理の一切を藻屑に化すためだけに、ためこんだ怒りに混濁している。充満している黒々とした感情の数、和解を求める手を振り払う人々の体系、経過していく動機が軽々と主観を飛び越え、怯えてばかりいる君の手を引っ張り、逼迫する世界との違和感から乖離し、そこかしこで対立を続けるだけの幼稚な性差や、制限ばかりを生み出す退屈な収斂や、制約の中でしか仲良くできない私たちが貸与したり、補完したりする間に擦り寄る過程や、軽薄な論理が打ち出す窮屈な答えや、狡猾な者たちの共謀や、戸惑うばかりの人々の幼稚な涅槃に住まう神のような予感や、有する価値にすがるだけの私たちの期限や記号から放たれ、はびこる悪意が道理なんかを謳い、退廃的な互換により、恒常的な苦しみを擁立させ、些細な出来事から加速していく過ちや、加工された自由が品位などを用いて、今をたぶらかし、そそのかされた理由が数多の理由を補足するために促す聖戦や、正義が云々と陳腐な理由をうそぶくだけの悲観的な情報に囲われた君の驕りなどが、不規則に降り続き、機械的な奴らの身体を錆び付かせるためだけに求められる償いの道具になり、偶像崇拝などを続け、怖気付くだけの私たちが強要するものなどから逃れられずに、健気な者ほど迫り来る顛末の道具になり、ここで締め出されるだけにいたる私たちの位階からは逃れられずに、決められた運命の中での制限を受け入れ、今に限界を生み出し、改善すらしないで、支配されるだけにいたる。