昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

永続的な愛ばかり

憎しみばかりを歌う鳥たちの皮肉、いぶかる先に現れる原理的な汚穢、プリミティブな衝動により、収斂される先々で対立を深める人類、いびつな信念が修復する面影を吸い込む孤独な太陽、迎合されるだけの日々の中で果たすべき義務なんかを謳いながら、寂れた街を眺めては、詩的なエゴイズムを化石に変えるために、短絡的な同化を続ける若気の至りや、退路を断ち、便宜的な奴らが競い合う世界の恨みつらみが降り注ぐ梅雨、幽霊みたいな奴らが乗り込む四角い箱、機能的な仰々しさに縁取られた、君の数字的な毎日の寂寞を模写する大義すら破棄して、荒んだ感情をカタルシスにいたらせるために夜を食べ尽くし、償いを映し出す画面や、滲む街角、折れた心、祝福や羽化、収容される疑念などなどがなぞる惨憺たる思いに波状する愛などが騙る心配や不安などは、日常にあふれているのに、心配かけないように、不安にしないようになど、と独善的で不衛生で不潔な綺麗事が滲み入る普遍性への恐怖により震える君のよそよそしさを、支配するために刷り込まれた教育のクソや癖、複製された真理を読み込むための大脳皮質を少しずつ削ぎ落としながら、長らくの苦悩のうねる道を進みながら、蛇みたいな執念で、詩を読む彼女の慟哭とテロリズムが、月を破壊していくのを見てる、その見ているだけの傍観者としての自己を俯瞰から見ている尤も死に近付く憂鬱を尻目に、独白を続ける意識的な終わりなどを謳う宗教的な終末論から解き放たれ、未だに自分優位な友愛に基づく意味を持て余すだけの、宗教的な愛により、私たちの普通とは、拘束され、拷問されるのであり、そこで去り行くだけのものと、一蓮托生なのか、と加速していく意識的な広がりこそが、この宇宙空間が広がり続けているという事実と一致し、考えとは、絶えず宇宙的なものと完全に一致し、このすべてとの完璧な調和を感じ続けることだけが、この場でその場で永続するのだ。