昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

星の汗

どんよりとした感情の雨、ずんぐりむっくりした世界の晩、記憶喪失のアスファルトを踏むずさんな足、記号化された数多の失意、紀元前から隠していた思いの化合物、澱んだ質問の後に迫る復讐劇の青臭さ、にじむ余韻に平伏す僕らの破壊兵器、季節感を蝕むコギト、偶然だね、と語りかける君の城下町、帰巣する鳥たちの後を追い、未修の夜の雰囲気を描く画家たちのゲノムを集めて、新たな世界を再生するのだ、と語る神との対話、すべては、この瞬間によりあふれ現れたのであり、すべての交わりにより、世界とは、より強固なものになるのであり、瞬間に擦り寄る畏怖などは、その瞬間に昇華し、詩的なものにより超克される普段から回転する星々もまばらだね、とカタルシスに至る彼女との互換性、憎しみとは際限なく消費されるものなのだ、と惰性になって生きているだけの者どものカタストロフなどに参加することもなく、理とは、ここで固執するだけの君たちが堕落する間に間に、復元されたり、重用されたり、と互い違いに、多目的に、多大な苦しみを繰り上げ、横柄に始末するような憎しみの後々になびく面影も、そつなく商品化され、あたかも愛しているかのように示すだけの馴れ合いに寄りかかり、複製されるだけの日々です、と俯く君の私情に語りかける煩わしさ、定めもなく彷徨う人々の蒸れた香り、気圧的な苦しみになじられる過ちの滓、吐血を繰り返す私たちのシンドロームに、捩れた記憶の仮数、理念を踏み躙る巨大な足、過ちを加速させるだけのためらいにより、ダメージを受けた理想郷に食らいつくだけの人々が、安く買い叩くだけの、痩せ細った過ち、あらゆる疑念が取り繕う世界などにも、慈しみはあるのか、と。