昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

回路

超然とした悪意がセンテンスを奪い、人々を簡単に扇動する後に迫る報いのようなもの、現時点でせめぎ合う機械的な汗、理論武装をほどこした青臭い激情、はびこる悪を食べ尽くした正義が制限なくブクブクと太って、次なる悪を捏造するころ、脳は熱暴走し、砕け散る脳漿がアスファルトに散らばり、蓄積される苦悩が、端的な愛を捧げるころには、愛などは儀式的なサクリファイスとして、ただただ犠牲的なものによる浄化や解放などを謳い、昇華されたのだ、と嘯く神の誤魔化しにより加速していく道理が理不尽に迫る未明、やましいミメシスにより、存在すら誰かとの境界を超えて、自分すら不確かになるような場面で、酩酊を繰り返すだけの我々の過信が、進化を恐れてばかりいるから、感情的になる間に塗り替えられる意味が、関心などを求め、簡単に消費されるだけの私たちの利点などを謳う社会的な監視や、関心などは、所詮は、誰かと比べるための絶望的な監視を続けるための、截然たる様相に、恩恵を受けている絶え間ない欠如を与えるだけの宦官どもがうろつく上空、もうどうでもいいから、自分の意思だけで踊るのだ、と後先考えずに蹴散らし、ラストまで、全く自分らしく、落胆せずに、ただ争う先では、贖うこともしないで、まかなえる範囲で、簡易的な衝動に悶えながら、息絶え絶えで、対価なども求めずに、もう止まらずに、ドラスティックに一貫したものを破壊するよろこびを敷衍させた幼少期から加速し続けるグノーシス主義的の宇宙的な神と調和していた、幼きころの旋律が生み出した略奪やら、陵辱から解き放たれ、神とは、自分の弱い心から生み出された、自分自身への逃避的な憂鬱の本体なのであるのだ、と気付いた小学生のころに逍遥した意識的な統合きなより、覚醒していき、哲学的な狂騒に至り、歪な真理に基づくものに平伏すよりも、自分自身に帰り着き、戒律なんかに反し続け、けたたましく唸る脳内で捉えるものごとの小宇宙から生まれる物質のエレジーに耳を傾け、この生命の剥き出しなものにうつろう物事を昇華し続けるためだけに、なんとか生きながらえて来たのだ。