昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

無くした手

音程なんか取れないほどの孤独の最中、定める意味すらない部屋で鳴り止まない目覚まし時計の音、そぐわぬ意味やら、定まらない今なんかが、寝込みを襲うことでしか、自らの正当性すらわからないような輩が支配する季節的なまやかしから逃げ出して、度重なる動機が折り重なり、悔悟や化合物やら、私利私欲なんかが弄る定理、林立する過去から、雇用されるほどに増して行く歪み、ガス室に送られる動物たちの気分で、ギスギスした嫉みと屠殺の街を越え、ギンガムチェックの宇宙や、対立している自己の間に現れた氷河期、物事の末路に迫る恨みつらみ、導かれる夜に迫る因果、理論上の敗北に打ちのめされて、ギガの星や、タンパク質を吸収する微生物やら、フレキシブルな環境を一定の法則で保とうとするハウリングする機械たちとの共生、成立しない物事を、あたかも正しいことのように崇めるための生活の中で監視下に置かれ、オカルト的な敵意を育てる火星の生物立ちのビジョン、条約に絡まる運動により加速していく意識的な誤り、悟性を枷にして、莫大な犠牲を生み出す主義主張の素粒子サバトラたちが遊び回る寺小屋での閃き、風船に乗ったカマキリたちや、裸婦像を描く青年の湿度、有する顛末や、旧約聖書の中で加工された感情の綻び、そのような流動体により、空間とは、つぎはぎだらけであるのだ、と、惰性で神に選ばれた私は、依然として、ケミカルな愛の台座に乗せられ、不安などを煽り、偏った思想を崇めてしまう間に加工された品位を逆走して、ネットワークの警察から逃げ惑いながら、ロジカルな海で胎児のように眠り、余韻がやがて因果律を破壊して、時間を調理して、チンゲンサイかなんかと一緒に美味しくいただく間に、出来事とは、すさまじい速度で行き過ぎ、荒んだ栄養で、なんとか生き存え、あつらえられた自由を破棄し、今に肯定的に進み続ける。