昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

気配

フレキシブルな夢、静電気で舞い上がる恋の行方、記録の忘我に沈む彼女の脂肪、ファシズムが敷衍させる憎しみの課税、天気を操る手から溢れる凄艶、希望が膨張して、やがて愛が密着して、楽しい滅びへと進むのです、と、促す連中の悪意が加速して、居心地の悪い、この世界だ、と、うそぶくだけの君の心情や、境目やらに沈み込む所以や、要約やら脅迫やらが荒んだ今をかき乱し、ただ、攪拌されるだけの日々の中で詮索を繰り返して、切り開かれた身体に、連帯感なんかを促して、即座に憎しみを生み出するだけの惰性な日々は、ただ、加工されたり、硬化したり、難癖つけられたりと、うんざりすることの繰り返しであるし、ただ、折れたり拗ねたりしながら、改心も、信用もしないで、ただ、度重なることごとくに飲み込まれたり、奪われたりしながら、しなびた境目から、世界が普段通りに生活を続けるようなあたりから、実感もなくせめぎ合い、徒に消費するだけの退屈な日々から脱兎して、未熟な戦士たる私たちが囁く嘘を、そのままに受け取って、ただ、未熟であるが故に、躓くであろう君たちのささやかな幸せをも搾取する人々の叡智なんて、知りたくもないし、知ったところで、また、簡単な搾取を機械化して、自動化して、絶えず奪い続けるような仕組みを作り出して、途端に憎しみ合うだけの私たちは、いつまで経っても、誰かに迷惑をかけるだけの、誰かの子であるのだし、ここで、惰性で現れた物事などの渦、ただ、単調な今を搾取する企みを超越するのだ、よ、わたしたち、新たな生き物は、ダラダラと面倒くさそうに、世界を救うのだ。