昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

エゴイスト

地元の男たちは、都会に金を落とし、自分たちの町が廃れていくのを横目で見、荘厳な年月に押し付けられた闇や悩みなんかを昇華させるための詩篇をつらね、編纂し続ける意識は、形式的なものを破棄し、創造的な勇者として、制限を持たずに、今を処理し、肉と野菜だけを食し生活する野生の動物、悲しみの重さ、時代に唆されてショートした頭、そこからひろがる原風景、記録にも残らない恋、着痩せした世界の背中、不躾な対応で迫る群像、悲劇的な爽やかさが降る朝、過敏性の正義が連ねる嘘と本尊、あらゆる奇跡の枷、無重力で摘み上げる星、すべては、わりと軽いもので出来ていたのか、と、加算されれる原理が呼び込む冷たい記憶、定理が絡まる痩せた木々、結ばれていく居心地の悪い顛末、定期的な敵意や軋轢の定期券で乗り越える現実により、ゲシュタルト崩壊しては、さめざめとした空気の中、惨憺たる現状を買い漁る資本家たち、買い物かごの中に詰め込まれた憂鬱、複製された定めにより、運命だと勘違いした人々たちが並ぶ行列、わりとしあわせなのは、こうして少し考えては、甘いものや、塩っ辛いもので身体を汚し、落とし切れない油なんかを、情報弱者なんかに安くで売り飛ばして、店舗数なんかを増やして、意識的な汗や枷なんかを、次々に分散して、私利私欲により、苦しみを半減したり、そこかしこで還元されるものにより、汎用されたり、乱用されたり、乱心に至り、批判的な今に募る怒りのようなものを解消して、無関心な奴らや、不思議そうに眺める傍観者や、ぬかるみに嵌り、はびこる悪意を吐き出すバビロンの口を縫い付け、被害者意識を加速させるような、悪魔の囁きから解き放たれ、自分の意思や意識だけで、現実なんかは、画期的に勝手気ままに書き換え、改ざんされたり、分断されたり、些細な苦しみを悔悟に変換したりしながら、変化を恐れたりしないで、ただただ、突き抜けている。