昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

完治

不安を抱えた彼女の心音、数々の出鱈目な曖昧さにより、裁かれた人々の怨念が織り込まれて出来た地層、血と涙と汗と互換性を謳う猜疑心の藻屑、データ化され、可視化したものに従うだけの誤りを消費し続けることにより、似たようなものを愛したり憎んだり、発信することにより、どんどんと狂ってしまうだけの誤りに瀕する影や形や枷や涙、考えるより早くデザインを敢行し、さまざまなものを張り合わせたり、組み立てたりしながら、形にするものの枢要さに触れる。過信ばかりが迫る過ちの街、毎日に擦り寄る寂寥たる主観が生み出すニヒリズムに引きずられずに、ヒステリックな一貫性が制覇する時代の妄想、模倣を続け、搾取され続けるだけの、堕落した時代が生み出した社会や国家などに、価値なんてものは、存在せず、あるのは、嫉妬やら欲やら権力やら、機械的なものに恐れている棄民たちのシュプレヒコールやら、スキゾフレニアやら、痩せ細った実験動物などなど、そのようなものが収斂し、断続的に迫る過ちが蓄積し、誇大妄想を引き起こす。悲観的で消費的な衝動が巻き起こす新たな過ちの速度、補完されていく要因が、数多の粛清を執り行う頃に、混濁していく意識は、絶えず誤りばかりを生み出す。