昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

不可欠

狂ったように散漫な胃袋に詰め込んだ行方不明の希望、遊覧船を撃ち落とす鳥の化け物たちや、憂愁に平伏す夕焼けの馬鹿野郎、水仙に乗る羽虫の超古代文明や、コーヒーメーカーに溜まる黒黒とした感情の住処、過信ばかりで、日照り続きの日常にスパイスを与える云々と語りかけるコマーシャルの悪意、ひとつも、自由意志なんてものは存在せずに、我思うほどに、我なんて無くなってしまい、誰かの意見に染まり、可視化しているものですら、そこに価値を与えられて、名付けられた途端に、誰かのものになってしまうし、誂えられた権利なんかを主張して、奪い合うほどの価値すらないのに、今に縋るだけの私たちは、こうあらなければいけないなどと、決めつけている間にも、次々と変化し、同じものなんて、ほとんどないのに、補填されたり、保管されたりするものを、あたかも自分の意思で割り当て、自分の意思だけが、決定権を与えられたかのように仕向けられているネットワークが用いる答えを、もう一度、怪しむべきなのに、鵜呑みにして、もうお腹いっぱいなのにもかかわらず、次々に襲いかかる答えに飲み込まれ、体系化したものの謀により、たばねられた世界の連帯感のようなものに、騙されないようにね。