昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

浄化

よれよれの身体、汚れた身体、罪を突き破るために月に乗って、交換される呪いから逃げ出すために薄皮を被っただけで出かける日々、歪な国のクッションに座り、時代性の悪意を囲い込む井蛙な奴らの恍惚感に平伏すだけの異物感に耐えかね、かけがえのないものすら喪失し、凍えているだけの肉肉しい午後、枯渇する意思が凝固し、流動性のある配管を詰まらせ、一切を破壊したり通れなくするような喜びを加速させ、世界を機械的なものに書き換える隙間から現れる極彩色の思い出、分裂していく一切が隙間なく繰り返され、枯渇していた意思を溶かし、自由とは、思うことにはなくて、ただただ自然に今の誤解や過ちを解くことにあるのか、と重ねられていく連帯感などを瞬時に飛び越え、横暴な価値を超越し、超然とした悦楽に逃避行し、真実の過程や、回転する座標や、まがいものの答えに繁殖していく暗鬱としたものを取り払うべく、すべてを笑い飛ばし、骸と花に囲まれたセレナーデに揺らぐ地下深い喫茶店で羽化する連帯感が、雑念などを用いて、情報の餌などにしようなど、とほくそ笑む間に、朴訥とした主観から結合されていく優雅な終わりを満喫するための孤独の枢要さに気付くべきであるのに、忙しくスワップしたりタッチしたり、タイピングしたりと頭はフレキシブルさを損ない、苛立ち偽りの日々を完結しているのだ、と騙し騙しに過ぎ去る君の意味などを補完するための他者のポケットなどは、すぐさま突き破ってしまい、誰にも跪くことなく、コケティッシュなままで、世界をそそのかす表現を忘れた民衆たる豚、呪詛を繰り返すカラスたちのビート、世捨て人たちが備蓄する夜と苦悩、能動的なハッシュタグが踊るネットワークの彼方では、宇宙より広い詩的なアイロニーが広がるのだ、と追憶に平伏すだけの、誰かしからの懊悩に溶け込み、孤独な夜に肥大化する恒常的な犠牲により発疹した身体を掻きむしりながら、理不尽な正義が汚した大切な自己の中での世界が期限を損なう。