罪は、今までの積み重ねではなく、単に衝動であり、有るか無いかは、確定事項ではなく、断定しないあやふやさの中を生きて、定めるものすら曖昧で、ここでの不自由さに苦しんでばかりいる。休日にまで侵略してくる者たちの卑屈な理屈が迫り、性悪説を唱える貪婪な連中が示唆する理性やら制限やらの逃避、退屈な願望なんかを用いて、今を締め付けるためのセオリー、同情により生えた花、歪な観念が生み出した幻想やら幻覚が、価値観の中を彷徨い、泡沫に現れる結末に唆されて、運命論的な刹那に現れる歓喜や、絶えず接続される答えのために執り行われる印象操作、神々しい接合を終え、陰鬱な焦土に住まう全自動的なプロセスやら、プロパガンダやらに絡まる静謐、みんな失敗ばっかり繰り返して、枕を濡らしてばかりいるし、拾い上げることもせずに、ただ、打ち捨てられたものたちの悲しみが沁み入る清廉とした夜、独善的な手法により、作られた傲慢な製造工程を経て、誰かの食卓に並べられるお手製の毒性の食べ物たち、粛清を乗り越えた動植物たちの恨みつらみが集約されて出来たのが、隣の星なんだよ、と、教えてくれた老婆、カタルシスを延々と続けた先では、対価なんかに蝕まれずに、自らの答えを持ち、お手軽で、誰かの正義に擦り寄り、あたかも、自分の答えかのように扇動する奴らには、騙されないようにする。