昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

弾ける

自分が分かることが、相手が分からないのが、普通なことであるという普遍性、孕む夏を食べ尽くす輪廻、衛星を撃ち落とす宇宙船の群れ、残虐な思考が描く論理的な抽象画、天体が加速して、あらゆるシュミレーションを超過して、延々と延滞金を支払うような、退屈な世界を覆すためだけに、この命は、こき使われているのだ、と、妥当な位置から語りかける君たちの退廃的なエゴが迎合するものに、擦り寄ることはしないで、支配的なギミックが打ち出す散漫な終焉や、機械的な喪失感が打ち出す、数多の苦しみに寄りかかる装置的な憎しみにより、互いの欠如や、現存するものが消費していく事実や、そこかしこで駆逐されたり、些細なことで、争い合うだけの人々や、備蓄する苦悩や、衰退するだけの、まやかしの国や、消えかかる気配や背景、さまざまな思惑に衝突する人々や、卑屈になればなるほどに、離れていくだけの君たちや、理性すらもないから、制限なんて受け入れる気もないし、期待なんかを謳い、漂う意識を封緘して、あらゆる密度が示す値や、曖昧な結合により、拒否反応を繰り返す間に、理想などは潰え、ただ、現状維持のために、絶え間なく続いてきただけのものを、崇めれば、崇めるほどに、貧困化していくだけの現在に現れた定理や原理を破壊し、荘厳なものだけに、求められるモラルをも超越して、はじめて人間になれる。