昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

儀式の途中

壮大な終焉の最中、退廃的な苦しみを吐き出す誇大妄想の鼻、何十にも犇く感情の泡、腐敗した面影の和毛、猥雑な感情を昇華させるためだけに、振動する素粒子、紐で出来たすべての哀れみの最中、泰然的な今に用いられた悲しみを消費し続ける堕落した人類が云々と、あらがうこともしないで、ただ、現れるものを鵜呑みにするだけの君の切除、更なる憎しみの硬度、破裂したジレンマや、時代的な蕁麻疹、肥大化する思いの嫋やかさや、痩せた悲しみを食べる大きな君の国、新説の中で沸る永劫をつきはぎにして、しびれた大脳から引き出す余計な過去や、意味のない不安、比率や歓喜や、苦悩を吸収するスポンジ、ミリタリズムや、無神経な人々の幼稚な行為や、繰り返される愚行や、不健康な君の背中、同じような悲しみを抱えた双子の猫、内耳に迫る偶像により、目眩を抱えながら、乱立する空疎な自己の拠り所たる、君の懐疑的な闇夜、暴走した真理の波形、原始的な雨に濡れ、全体主義が加速する渇いた大地、少しの影響で、脆くも崩れ去る現代を超越し、宇宙的な思想を蓄え、体制に媚びへつらうための涅槃から抜け出し、惰性な煩わしさに加工された領域やら、制約を謳い、勘違いをした奴らが仕向ける正義を打ち倒し、更なる超越を行うために、自らを乗り越えるためだけに、この孤立した土壌を耕し、次々と愛が芽生える。