昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

感動との同一化

君と星を摘みに行く途中、連鎖反応した病は飛び散って、雲散霧消して、あべこべな自由をまだ掲げては、どっちが正しいかなんて、どうでもいいことに、答えを見つけようとしている夏の終わりとの齟齬、ズレた観念に注ぐ無責任な愛、囁くコードを書き換えるための数秒が、瀰漫していく最愛の君の声、シュプレヒコールもアンニュイとしてきて、摂理なんてものは、どうでも良いことであり、そこで繰り返し与えられる結末、心を覆う膜、宗教的な調教を受けた羊たちが彷徨く悔悟の森、惜別が生み出した空白に嵌め込まれた罪の枷、くたびれた週末が、泡になるまでの距離、確かな理想の行方、萎んだ記憶に与える影響、狂信者たちが置いていったロウソクや、駆逐されていくだけの思いが、惰性に引き延ばされ、些細な結末に接合されていく面影、煩わしい乖離を繰り返しては、反作用のようなものが、ここで過信を超越して、性善説を瞬時に飛び越えて、粛清されていくだけの痩せた道、編み込まれていく不安を取り外し、ただ与えられてばかりでは退屈だから、自分の思い通りにする君の彼女、ずさんな景色から溢れてくる退屈な理論、荒廃した記憶が引きずる恋の別れ、寂れた意識に突き刺さる感情のような靄、くたびれた半径で枯れた草花、ないがしろにした瞬間から現れた愛、退嬰的な歌を歌い上げる余韻。