昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

清潔

凡庸な天使がさすらう結末、荘厳なカーテンがゆらぐ、豪華なだけな部屋、想念から抽出されたジュースを飲みながら、長らくの価値などは、所詮は、今を引き延ばすためだけの、杜撰な価値であるのにも関わらず、その価値を崇め奉る人々の死んだ魚のような目、ただ、諦観しているだけなのに、あたかも、生きているだとか、生かされているなど、という戯言を促すほどに、乖離していく生命、前衛的な過去を食べる野良犬、復元される結末を修理する少年の綺麗な朝、さもしい現実を並べては、あたかも、自分だけが正しいかのように示す差異、印象的な悔悟を崇めては、生活感やらを、清潔に保つための生贄たち、退廃的な教祖を崇める退屈な休日、迫り来る苦痛などは、通り過ぎるだけである、と、デカダンスに取り憑かれたボードレールの梅毒に吸い付く蒜、貧困化を加速させる虚実、重複する痛みに従うだけの思春期の代用品たる君が謳う夏の責任、蝉蛻を繰り返した先では、宇宙的な信仰心を携え、暗澹とした感情が示すアンチテーゼや、緩慢な世界が用いる持続性を保つための欲望を買い取るリサイクル店、対義語を裁く裁判官たち、度重なるエゴを収容する闇や、内面的なものに駆逐される人々の理念、幼稚な粛清に苦しむ市民たち、ただただ、愛したが故に軛をつけられ、引き継ぎ続けた重い答えを運び続ける幼稚な起床。