昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

距離感

構造的に腐敗した結末を取り込む、権力的な理想が、偽装する真実や真理や、紛い物の思想や哲学が、食い込む仮想現実の中、ロジカルな核家族を、心理学的に分析するラカンや、目眩く理性をまさぐり、かき混ぜる革命家たちの競争的な観念に、折り込まれていく死や宇宙的な酵母により、膨らんだパンのような身体を加速させ、不確かなものを、解き明かすことが出来ない、数学的な虚実に食い込む朝や、肥大化し続ける身体を放棄して、魂の救済なんかを謳う、宗教的なファシズムが切り取る、ミクロな世界の細部に染み渡る新鮮なオイルや紫外線、γ線バーストにより消え去った星の数や、起源を観測する犬、立場を逆算しては、度重なる苦しみを複製するだけの、物事の枷、悲しみばかりを吐瀉する理由や、流動的な思念が打ち出す被害者意識のようなものが悶え、積年の恨みが云々と、他者から受け取る憎しみの器として、悲劇的な起源が加速して、あらゆる憎しみを増加させるための、退屈な理想が屈折しては、様々な悪意を生み出す顛末に、注がれる油により、業火に変わるまでのあらすじ、あらがうほどに食い込む明日や、蓄積する可能性に擦り寄る他者からの接続や、制限ばかりを生み出すバビロンや、祝福を謳う神からの解放や、改善されない今に迫る吸血鬼たち、たどたどしい永遠を、のらりくらりと這いずる赤子たる私は、猥雑な座標にとどまらず、空間や次元や時間から乖離して、理解をも超越した先で、全てを笑い飛ばす。f:id:jibmfmm:20231117024302j:image