昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

高揚感

徹底した指導者として徘徊する街、真理を掌る動機を旋回する数多の罪を刈り取る合口、合皮で出来た世界を撫でる指や、原始的な進路を突き進む足、都会の瘴気により、麻痺した鼻や、痩せた街路樹を眺める窪んだ目、古いパソコンを弄る女神たちが、歌う原理的なものを、模倣しては、あたかも、自分だけが、正解のような顔をして、真理に基づかないものを、自らのエゴにより、操作する幻想の最中、カタルシスに至らせるための策略に寄りかかる君、蜃気楼のような論理に覆い被さる夜、かさぶたを剥がす指先が、遥か上空を泳ぎ、ケミカルな挿絵に包まれた正気や、運命的な崖から滑落して、初心な感情を昇華させるための、肉厚な本の上を歩く蟻、消費的な観念が生み出す、何億光年まで引きずった失恋や、寂れた動機を数えるランダムな青春のコード、具現化できた積年の恋の行方、ゲリラ化した感情が攻め入り、輪廻転生を駆逐する疑念が生み出すワームホールを超えて、違う宇宙を旅する私を束縛するものなど、一切ないのである、と語りかける月を食べるワニや、ニセモノの診断書をぶら下げたカラスたちの群れ、パンタグラフに触れた風船、月を捕食することにより、アニミズムを加速させる少年少女たち、緩慢な差異に寄りかかり、憎しみばかりを加工する工場の中で絡まる刹那、童心を過剰摂取しては、ためらい傷を増やす女の子たちのレジスタンス、甲斐性なしの男たちが示す権力の跡、聡明な主観から生えた赤子の手や、体制に媚びへつらうだけの、堕落した君たちのエゴに振りかけた香水の残り香、がんじがらめになった後先に迫る、退屈な原理を打ち砕くためのハンマー。f:id:jibmfmm:20240305051533j:image