昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

常用

星を食べて成長する見たことがない木々、短絡的な愛を加速させる安定剤と飛ぶ乱数、調教されている猿である私も、猿の王にまで成長して、無知であるが故に、未知数であるのだ、と冥王星で不文律に震える賢者たちのリビドーや、恒常的な更迭の先で、無秩序に咲き乱れる健全な悪意の角膜、頭蓋骨を空っぽにして、注ぎ込まれるワインや、インサイダー取引や、陰惨な結合、あらゆる偏見をゆりかごに乗せ、世界の果てで踊るカウボーイたちと仙人掌、カメレオンの擬態化や、犠牲的な正義のギミックや、無菌室での綻びから蔓延するウイルス、大義名分や文化的なものの汚穢、分裂していく季節の枷を外し、あらゆる苦しみを繰り上げては、おおらかに大気を食す神や、未知数の夜を捕食する大蛇の群れや、即座に敗北するだけの、私たちの私情、捉えられた意思の慟哭や、攻撃的な憎しみによる大雨の鼓動、能動的な春の滑落から、激しい愛の終わり、肉欲を加速させる、凡庸なシナリオを、香草で彩り、祝福に沸る永遠性や、清潔な尺度、世界を終わらすほどの怒り、絶え間ない孤独の後ろ姿を見つめる自己との対話や、紫外線により、蕩けていく肌、過ちを繰り返すためのエゴを迎合し、恒星から垂れるハチミツを舐めながら、大抵の理由を超越し、厭世観なんかに騙されずに、正解なんかを駆逐し、真理に基づく意味も疎ましく、虚ろな顔をしたロッカーたちがひしめくクラブの中、爆音で流れるテクノや、帝政が打ち出す、次なる苦しみや、さらなる税、整合性もない瑣末な社会の規律などを、保つために、謳われる悪の本質とは、歪んだ正義のことであるのに、分かりにくくされた理由が孕む真実などに、絶えず抑えつけられ、手懐けられ、騙され続けるだけの、正解などを蹴散らす。