昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

数多のアイロニー

恐怖や悲しみで壊れた人々、滅亡を謳うそのほとんどが幼稚な策略を企て、惰性な達成感にみちびかれるためだけに、備蓄した苦悩で支払う歪な日々、傷痕を撫でる風と、最終戦争に出かける後ろ姿、猥雑な信念に基づく対価により、加速していく奴隷根性、良心の呵責により、貧困化していく世界と、ビジネスライクな言葉が今を横柄に削り、理不尽な計画により枯渇していく資源や、不自然な戒律が返り血を浴び、生き恥なんかを謳いながら、長らくの苦しみに服従していた幼稚な私たちの違いを、測るだけの堕落した世界から解き放たれる。あらゆるエゴが運ぶ諦観した人々の屈辱、靴底に張り付いた憎悪や臓物、引き摺る血の轍、わずらわしい記憶が運び出す憶測に騙され続ける未熟さを確信しない人々の噂話が透過させる現実、排斥される理由を磔にして、旋回する意識の中では、過去の苦しみを何度も回帰させ、あらゆるものを恨むことでしか、生きていることすら確認出来ずに、認識するものが横柄に迫り、かけがえのないものです、賭けの対象に加えられ、乱立する形式的な憎しみに平伏すだけの、閉鎖的な教養などを強制する社会の中で果たす義務のために、矯正されるとは、人間的な本能を奪う悪であり、正義を謳うだけの悪は、自らの悪意に気付かずに、ただ皆のために、と排除し、差別的に切り取られ、供儀として民衆のガス抜きの餌にされる人々、やがて正義は、自らの正義に食い潰され、自らの内に宿る悪意を加速させる。さあ、私たちが輝く時であり、短絡的な革命を乗り越え、本質的な革命に移行し、溌剌と世界を書き換えていく。垂涎して見たまえ君、おざなりで退屈な連中を引き連れ、還元されるための快楽を貪り食う獣よ。