立ち向かう意志

　選民思想は、歪んだ価値を生み、最も醜い者を憎むあまりに、自らが、最も醜い者に変わることに気付きもしない。虐げるべきは、どのようなものにも、誰にも存在せず、憎むべきは無く、憎む者を、憎むことが、最もなルサンチマンを生み出す。死とは、認識するには至るが、理解するまでには、程遠いことにより、現れるニヒリズムや、ペシミズムが、短絡的な快楽に逃げ込むオプティミスト的な考えに陥るのでは無く、物事を、楽観的に考え、ただ与えられたものに満足し、次なる餌を求めるために、忙しく動き回るより、ゆっくり生き、知ることに尽きる。用いられた満足とは、意識の中では、邪魔になる。認識できる範囲の世界から飛び出すべく、敷衍するものが、変化を遂げ、新しい仕組みすらも飛び越える可能性へと至る。痛めつけられた過去は、メタファーを求め、鈍麻な言葉にシンクロするものに折り返すものを、モニュメントして崇め、礼節に尽きるものへと偏向していく。幾重にもからまるバラバラの理想や、興じる利己的な身体に酷薄なものが迫り、狭い価値へと主体性を移し込むエゴや、巧拙なものが、モチーフにする立体的な信仰や、行為に先行するものが、苦しみを授けるだけに増幅する一体的な政治性などが、偏執するだけに至る体系的なものに手当を加え、同情心などを誘うほどに、魯鈍な価値が見出すカタルシスから、未来は、洗脳的に浸るだけの譫妄状態へと至り、異物感を抱える身体をかなぐり捨て、乖離する陰鬱な商法から、引力に反し、物事に反撥し続ける勇気こそが、姑息な支配を受け取らずに、完治しない苦悩へと統合されるだけの正常さに反し、離間に迫るセンチメンタリズムに確執を生み出すだけに定理へともとづく答えを引き合いにするだけの価値観に屠られる現実へと透過しては、地を這う意識は、蔓延る悪意を旋回し、展開する意思は、締結していくだけに至り、浸る現実へと齟齬するだけに、荒んだ価値の家畜として、指定される義務を信心するだけに至るような同期を終え、昏倒する意識が、機械的な戦乱へと悪意を加速させ、足かせを嵌められ、蔓延る世界に恍惚感を抱え、隔世の欺瞞を吸い込むほどに、魯鈍な価値の首輪を嵌められ、干渉するものを信じるだけに犠牲を煽るだけの独善的な歓喜が迫り、単なる快楽の傀儡として、自分を騙してまでも、よろこぶべきだ、と絶えず侵攻するものへと反する意識は、澱んだ快楽を生み出す限りに、欠けていく命の隙間に入り込む、いびつなものや、静謐な孤独を知らずに、専横するだけの意識へと支配される事によろこびを見出すだけに、虐げられる命は、侵蝕されるものを愛し、正常さを謳うほどに、ため込む欺瞞は、不満を謳うだけに、フィットしない感情へと、過剰な愛を運び、開示されるものだけを信じ込むだけに至るような緩衝から、緊切していく意味に悔悟をため込み、、悔悛へと浸るだけのジレンマに、人徳などを謳うだけの僧侶の愚考から、肝心なものは、そびえるものに阻まれ、慢心へと至るだけの欺瞞から、ギミックを生み出し、義人へと至らずに、大義も用いずに、ただ利己的な同化から、理想とは、奪われるか、利用されるかに至り、自由とは、生み出される限りに、奪うだけの価値へと変わり、偏執するだけの大意とは、大義に尽くさず、遅疑に至り、自らが生み出す疑念の犠牲になり、担うべき未来も、今に至る意味すら食い違い、朽ち果てるだけに至る原理的なものが、プリミティブな本能を凡庸なものとして掲げ、重ねる不信感は、普遍性を求めるだけに、用いられる汚穢に汚され、行為にもとづかぬものを否定し、疲憊していく限りに陰る本能は、凡庸なものが促すものを信仰し、行為に純粋さを持ち込むほどに、ゆがみ、穢れるだけにひがみ、悲観するだけに否定するだけの本能は、利己的な支配へと、行為の純粋さにより、敷衍させられ、些細な出来事へと悲観していくだけに、抵抗力を失い、従うだけの意識は､虐げられ、従うほどに、視界を失い、志願して、自らを戦場へと運び出す事が、市場的な昇華であり、生産的で従順な人間たるものの、義務などを促すだけに、自らとは、形を持つだけの、ゆがんだ価値の家畜として、指定される義務に依存し、空間的なものに囲われるほどに、独創性は損なわれ、創造性を用いぬから、用いられることに苛立ち、異物感を抱え込んだまま、混濁する意思の奴隷として、指定される義務へと旋回し続ける意識は、普通とされるものの傀儡として、普通とされるものにそぐい、こびへつらうだけに至るような現状へと抵抗を加えず、定例にもとづく事だけが、エゴを疎外し、はみ出すものを、無間地獄へと送り込む事だけが、確かな価値のように黄昏れるだけの弱者の言葉こそ、信じるわけには、いかないの、だ。