昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

世界の始まり

うさぎの耳ん中で流動する意識。外は氷点下で、冬と比喩が似合わん形で、なんか夜のモノクロームを表現してるんやと、君はやかましく空に投げ掛けてるけど、いかんせん感情は裸やから、すぐ風邪かなんか引いてもて、なんか冬に弄ばれてて、かなわんなーいうてる隙間にも、艶めかしく雪は降り積もって、街に歌詞書くように雪景色を夜の間に生み出すんが、なんか愛かなんかと違うか、いうてる間にも、気配は意識から外れて、意識する以前や、考えるよりも早く描くことにより、現実からは出て行ってしもて、おいてけぼりなった肉体は、ただ年取るだけらしく、誕生日なんか嫌いにやわいうてる隣で眠るのが、しあわせなだけなんやから、なんも持たんでも、誰かに認知されんでも、孤独なままに創造的に昇華する夜が、リリカルで、ドラスティックにエモーション掻き鳴らすから、勝手気ままに踊るんが価値に変わるんとちゃうか。君の瞳孔にとまる蝿。集まる意識を搾取する政府が情報を乱用し、中央集権的に溜まるだけの劣等感やなんかが、今を破壊させるとか叫ぶ連中が、血眼になって探す敵なんてもんは、はじめから存在せーへんし、探すほどに憎しみは勝手に増してくし、今より良くするための機能を作り出さんと、破産するとか騒ぎ立てて、敵愾心ばっか加速させる。僕たちの失敗は、君には関係あらへんし、乗り換えられるだけの恋人たちは、悲しみに酔いしれ泥酔して、今も明日も忘れて、時間なんか捨てて、すべてから逸脱しよるから、タチが悪い。夜に巣食う虫がぶんぶん飛ぶ脳内。君のカタルシスが還元する叫び声なんかが、世界をもっともな破滅に追いやるころ、大笑いしてコロコロ転がって、君が破壊するもんなんか、宇宙から見れば微々たるもんやって笑い飛ばしたる。平気な顔して嘘つく君の横顔。孕んだ夕景がハレーション巻き起こして、またねいうて、がらんどうな感情に注がれる闇におののく果てに、未熟に連なる意思みたいなもんが、延々とつながる。