昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

誤り

楽園すらもいらず、そこですらすらとのべるものが、健やかさをたずさえ、美麗な時に消えゆく季節に孤立し、現れるものなどは、じゅくじゅくに膿んで、たびかさなる苦しみを昇華させることに、正義すらも不必要で、風が運ぶ匂いだけが出会いと別れに重なり、輪廻すらいらず、ただ、苛立つ君が補完する苦しみを逍遥するほどに、君自身の苦しみは増していき、あらゆる苦しみは、絶望に移行し、憩いの場や、居場所を探すほどに、すべては、イカサマを重ね、徒らに消費していく季節は、空間から逃れ、自らを喪失し、現れる孤独にのまれ、自らを抑圧し続けるだけにいたるし、いぶかる先に様々な試練やジレンマが現れ、あいまいな指定を続け、つたない意識が、散漫なものを持ち込み、緩慢に作用する理由を慰留させ、些細な動機が示す苦しみに締め出される君は、意味を見失い、今に痛みを重ね、簡単に処理できるものすら、処理できなくするし、探すほどに、非道なものにおちいり、自らを醜くするし、あらがうほどに、様々な痛みが迫り、狭い価値にとどまるだけにいたる君が裂ける先々で分断される意識は、形式的なものをかかげ、自らを正しくしようと目論むほどに、黒々としたものを生み出し、ためらわずに、何かを否定することでしか、自らを正しく示せずに、諦めるだけにいたり、蛇行する意識は、精神をとがめ、自らを不自由にしていくし、現れる本質は、真実を騙し、正しさを持ち出し、何かを傷つけるだけにいたり、いばりちらすだけの意識は、喪失感をかかえ、自らと和解できずに、誓いを生み出すだけの意味を謳い、理解されない、と叫ぶ途端に孤立する意思は、自らを補完するために、自らを騙し続け、一体化を求め、何かに依存し続ける。何かを生み出そうともがくほどに増していく虚しさから逸脱すべく、満たない自分を認めることから、自らとの和解は進み、そこで苦しむよりも、今に寄りかかり、時間に吸収される存在が、過去の中では永遠をかかげ、自らの虚しさを昇華させるべく、ひろがる意味を撹拌し、はばめるだけの意味を超越し、自らの苦難を超克し、ここで軽蔑され、今から決別しても尚、自ら目指すものだけが、物語を超えて、かけがえのないものをたずさえ、まにまに現れる苦しみなどは、次なるよろこびにつながる苦しみであるのだ、などと今のよろこびから逃避するようなたわごとや、金言に騙されずに、自らから、逃げぬ限りは、どこかに逃げようが、どこかから逃げ出そうが御構い無しであるし、そこで構うものなどは、ちっぽけなものの繰り返しであろうが、ここに現れる本質だけが、真実を語ろうが、ここで浪費し、枯渇するだけの未来であろうが、御構い無しに進む先に、何かを求めずに、そこで探す答えなどは、今に対価などを生み出し、一貫性などを謳い、今に怠慢なものに変わるよりも、いさぎよく散りゆく自らが跨ぐものだけが、今をはばめるものから跳躍し、あらゆる論理にかかわる以前の、プリミティブなものが、今に馴れ合わずに、あいまいなままに消費する過程や、経過するほどに逡巡し、従事するだけにいたる。今の誤りを飛び越え、継続するほどに、物事はほつれ、カタストロフをむかえる。あらゆるものは、破滅するために、その生命を燃やすのにもかかわらず、何かを破壊するために、その生命を燃やし尽くす。軽薄なままに相似する意識が感覚を破壊し、苦しみだけを重ねるように仕向ける先に境目を用い、何かに重圧を加え、空白を生み出す迫害から逃れるためのエクソダスから、永続するよろこびをでむかえるためのよろこびのために、神を捨て、自らの主体を整然とさせ、些細な動機を超越し、永遠性を伝い、はばむ時折に長じる苦しみなどは、今を懐かしむためだけの苦しみであるし、やがては、自らの矛盾をでむかえ、自らの正しさが、正しさを語らぬところから、善悪を超越し、自らの運命を紡ぎ、自らの確かさを産み続け、続くほどに現れる健気なものだけが、今を踏みにじるだけの堕落から逃れるべく、とどまることもなく、現れる意味に孕む今などは、過ぎ去るだけの意味を孕んだ懶惰なものであるし、そこで塞ぎ込もうが、開けっ放しで、誰彼かまわず受け入れようが御構い無しに、自らが荒もうが、ここで不可能を生み出すだけの意味を蹴散らす。