昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

驚異的な滑落

荘厳に眠る彼女は
蚕のようだ。
さすらう意識が
ハウリングし、
一切を迎撃する
メデューサのようでもあるし、
サキュバスのように、
容易な快楽の余韻だけで、
因果を欠乏症に追いやる。
よだれを垂らすだけの、
文明的な獣でもあるし、
あらゆる論理に
懇意なだけで、
堕落するだけの世界などを
保つための戦争や、
気だるく交わる先で、
安易な発想により、
より良いものとは、
模倣されるために
あつらえられたものであると
謳うような輩が
用いる確かさを枷に変え、
自らを拘束する。