わたしの、はなしをしよう。
証拠も残さずに逃げ惑うわたしは、どこに向かうわけでもなく、でたらめなわけでもなく、データ化される前に過失を謳うだけの人々の幼稚な墓地をさまようよりも、窮屈な要理を粉砕し、複製され、模倣されるものが延々と続き、書き換え続けられる先に確かなものすら生み出せずに、ただ惰性になびいていくだけのものすら、そこでの正しさをまやかしのように感じぬように、肝心なものとは、ここで正しさを引き起こすほどにためらいを生みながらも、自らの確かさを更新し続ける先にその正しさをも飛び越えるためだけに、ここで永続される、まる