飢渇

　こころは、何度も渇くものだ、と悶える彼女たちの隙間に余韻が波及され、波打ち際で立ち尽くす論理的な孤独から、疎外感を往復するだけのことばの遙か先に有する価値などは、感覚を麻痺させ、姦悪などを生み出し、意味に束縛させるための苦悩を巻き込んでは、混同していく意識は、位置的なまやかしから、意味の奴隷として、そこで与えられる価値を克服できずに、与えられたものを、そのままに受け取るほどに飢えるような結末に滑落し、遡及され続ける過去から、ここで枯渇するほどに空白を生み出し、迫害されているように感じる精神は、正否を打ち出す以前に、ここで逸脱もできずに、誰かが語るものを空しく受け取るような価値観にちぐはぐになる悪が木霊し、混沌へとおちいる意思的なまやかしから逃れられずに、能動的に屠られるだけのここでの惰性な苦しみから、空洞化していく意思に同化していくような思いに屠られながら、因果に消え去り、ここで重ねる喜悦や、帰巣する先々で真理をもたらしながら、森厳な境界から放たれ、自由であるとは、自由であることを思う以前に、ここで与えられた意味を乗り越え、蓋然性がこしらえる制度に依存せずに、介する間に理解すらも得られなくとも、ここでとむらわれるだけの形として流浪する以前に、結合されるほどに負担をふやすだけの空疎なことばの影に迫る生命的な焦燥感に帰結するよりも、ここで要理として出迎えるものなどは、ほとんど無意味な真実性を壁にし、憎しみの襞の中へと入り込むような虚空が打ち出す快楽にひたりながら、悲観的にしのぐ遊びから、あいまいな示唆を繰り返し、批判的なものが攻め入り、制限を生み出す幼稚な要因から、インタラクティブに補完される愛が、愛されていることだけを目的に求めることだけに専念するような自己愛が肥大化し、幼稚な愛こそすべて、と卑近な申し出を繰り返すような栄養を欠乏した愛が生み出す悲哀を命じるだけのイメージの中で、儚く羽化するものなどが飛び交い、毒素をまき散らし、何かを独占し、独裁するために巻き込む欲を補完するための愛の中で奴隷と化する彼らの人工的な楽園にしのばせる幽遠をまたぎ、毎日に徳性なども死に絶えるためのジレンマが絶え間なく軋轢を生み出し、時代を屠るまでに至るような革命的な原理がゲリラ化し、なんでも破壊し尽くすような愛憎から、あいまいな正義だけが持ち上げられ、謀反し続けるような夜中をしのぎ、動機とは、不埒なものがずらし続ける間につたない記憶をまさぐりながら、まがいものの歴史を持ち上げ、そこでの正しさなどは、正しくもなければ、正しいとされたものなどが定めるものに締め上げられた群集心理や、信仰心などが用いる圧力などに屈するほどに拿捕される精神は、機械的な論理に囲われ、加工されるギミックを核として、何かを否定し続けるような間に生み出される惰性なファシズムから、憤懣を生み出し、運命を呪う君の儀式から、規制されるために生贄として提示されるだけの悪趣味な裁きから、最たる意味をそこなうための収縮から、修繕もされず、なんでもでたらめに裁くような空間を世界として認識するほどに、世界とは世界としての機能を失い、ただ誰かを巻き込んで混濁するために、あらゆる意味の中で破壊されるための痛みの墓場として、幼稚な死地を生み出すだけの独裁者を絶えず生み出すだけの動機を緩慢に作用させるための仕組みの中で市民権を得たとしても、ここで問い質されるほどに落ち度を生み、絶えず混交されるほどに、行為とは、恒常的な保身の中で神話的なものを催し、問答し続けるほどに、混沌としていく意識は、一過性の事実や、そこで一体化するほどに感覚は麻痺し、魯鈍なものを邁進させ、慢心に至り、いぶかる先で美化されたものを歴史として崇めるほどに、あいまいなマインドに措置された意味が計らうものに拘束され、永遠的な捕囚として、哀歓に浸るだけの簡易なペシミズムの奴隷として、あらゆる意味で強制労働させられるだけに至るような徒な日々に察知するものなどのどれもが、悶えるほどに足を引っ張り、足枷を嵌め、世界性を狭めるための幼稚なたくらみから、体制的な基盤として、正しさを植え付けられた空疎な身体に補完された正しさなどを吐き出す機械兵として、閉鎖的な夜に揺動されるだけの森羅万象の敵として、あらゆる期限を用いるだけの幼稚な補正を執り行うための法のケルベロスとして、迎合されるほどに蔑視し続けるような今に荷担するだけの空疎な悪に飼い慣らされた正義の犠牲としてだけ存在する者として備わる。