昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

はじまりのうた

この世を破壊するのは愛だ。この世を破壊したのは愛だ。裸で描かれた静謐な絵画の中で、希望すらなく、道端で眠る君を加護するものもなく、ぬくもりすらもない。あらゆる制限をふくんだ影。幼稚なハミングが迎合する瞬間が、永劫にすり寄りながら、悔悟をためこみ、退廃的なエゴにより、心酔する今が透徹せずに、設置される意味が多目的に加工する現在があたえる余韻が、インタラクティブなものを措置し、からみつ今の密度や、物事の落ち度などを形成し、なにかを恨むことでしか、自らをなぐさめられないからって、誰もいない孤独の中で、対立する現実との懸隔を埋めるために、運命にすら反し、あらゆる差異が生み出す別れに苦しみながら、供犠に夢中で、無知なままに描かれていく真実から巣立てずに、ずっと続いているだけの、なあなあな事実により、自重されるものや、物陰に隠れ、錯乱している君を分け隔てるための自我の核にメスを入れ、深層心理が与えている苦しみを解き放つために、とりのぞくトラウマや、マントラがなびく精神的な汚穢が反響させる封印を解くべく、特別な作用をふくまずに、こどもをあやす、優しい母のようになり、ただ眠らせるという特技を用い、あらゆる悲しみをカタルシスに移行させるための声を使い、つたない意識は、儚い四季を超えて、凍える身体にぬくもりを与え、瞬間的な孤独の毒素を抜いて、君が漂う意識の影や、瞬く間に現れる苦痛を超過し、幼稚な真理にもとづく苦しみを昇華させるために、私とは存在するのであり、せいぜい測られるものの半径には存在せず、いっさいから放たれ、いっせいに愛するためだけに、ためらわずに希望を歌い続けるのであり、ちいさな憎しみを取り払うために、確かな希望を持ち続ける。