昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

潰瘍

粘着してくる絶え間ない傷跡に閉ざされた彼女のベランダ、あらゆる造語を閉じ込めたペンダント、神経質そうな彼女の冷たい視線を対価に見合うだけのものに変えようと蠢くシンドロームや、トローチがカラカラ鳴る口内という宇宙から産まれた私たちは、なににも手なずけられずに、健気に飛び交う意識の波形や、経過して行くほどに、すがることもなく、言葉もいらずに、ただその場で過ぎ行くものを引き摺りながら、悲観的な彼らが生み出す幼稚な仕組みにより、この命とは、後ろめたいものに囚われて、うさんくさい希望なんかに加工されて行くだけの日々に迫るカタストロフや、ロストして行く真実などに、信じるべきことすらなく、そこで肥大化し続ける苦しみに左右され、どこまでも正しいということは、その正しさに絶えず苦しめられ、そこでの対価なんかを求められては、そこで独善的に変わる精神は、成否を求めるがあまりに、自らの正しさに苦しめられ、濫觴して行くものが行き過ぎては、行方も分からずに、猥雑なものを呼び覚ましては、散漫になる今に馴れ合うばかりの君の信用などが、内包する意味などに位置付けらるる思いが横暴にカスタムされ、乖離し続ける意識がいさかいなどを生み出し、境目なんかなにとどまる意思は、誰かに意味なんかを借りては、あたかも生きることに意味なんかを見出すが、意味などはなく、そこには体系化された虚しさが際限なく広がり、疲憊した意思はそこで受け取るニヒリズムに生きにくさなんかを痛感させられ、惨憺たる意識はいびつな真理なんかを崇めては、散々な日々に回収される形式的な苦しみを敷衍させる意識的な汚穢が適任などを謳い、奪い合うだけの日々にお互いの優しさなどは、棘のようであり、そこでの優しさが疚しさに変わり、ただ支配するために謳われた真実の中で浪費し続ける思いにせめぎ合う動機が攻め合いながら、長らく受け入れていた支配の背景には、混沌とした彼らの孤独な儀式に参加しているだけに満たない日々には、機械的になり続けるだけしか、生きていることすら感じられないような今に容赦なく迫るほころびが、滅びなんかを謳い、幼稚な支配を加速させる。