昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

名ばかりのもの

行為や交わりは、思いを反響させるものである。絶えず運動を続け、身体の奥まで浸透し、反響し合う限り、愛とは潰えないものである。思い出は加速し、過去を飲み込み、現実を枷に変える。気配は何かに従属し、今を醜いものに変え、変化を恐れ、権限を用い、今を卑屈な正義をかかげ研鑽し、計算高い者だけが、目当てのものを捕まえ、つたない思いは理屈的になり、世は閉鎖的になり、厳寒な時にひそむ悪意や、角膜に止まる虫や、蓄積する思いにひずむ時におりこまれる思いが、影を構築し、今を暗黒に変え、整然とした予感や、有する価値や、行方不明で、忌々しいだけの過去に虐げられ、今を蛇行し、ちぐはぐな思いは破壊的で、悲観的で、夜を貧相なものに変え、着せ替えられるだけの思いは、いたずらに消費され、旋回する意識は、域を求めるほどにガス欠になり、担う意味にキスをして、似合わぬ世界を牢獄に変え、金銭的な苦悩から逃れ、コネクションや、若いだけでチクチク痛む胸や、瀰漫する海と空や、深層心理に沈滞していく意識を枕にして、不確かな正解を笑い飛ばすことだけが、価値を乗り越えるということであり、宇宙に隔てられずに、輪唱する神話と和解して、猥雑な思いに座礁する余韻が、インタラクティブであり続け、延々と交差する愛は、制約を持たず、無限性におりこまれ、夢を更新し、饑餓していく行方や、気配すらも持たぬ私は、せかいのすべてに愛されて、背反して、開発されずに、ずっと古いままでいて、刷新されることを嫌い、小手先のものに反し、今に帰路をむすばず、無造作な時や、憎悪にひしめく街の雑音から逃れ、正義を配布するだけの理由を破棄し、私からは、すべてが離れて行き、私をひとりにさせてくれるらしく、騒がしいだけの時に取り残され、平穏なままであり、ままならぬ思いが、細やかなことに気付き、傷ついた思いをかかえた動機を飛び越える。不確かな永遠に苦しめられずに、君はずっと自由だ。