昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

天使

雨にくだけた日々、歯磨き粉とカノン、凶暴な夢に敷衍していく意識的な終わり、狂信者がむらがる日々に噛みつく犬、便利な言葉が意味を氾濫させ、本当の好きを壊していく辺りから、あいまいな君は本質的ななにかをつかみ、確かなものを吐瀉し、正解へとみちびかれていく。真理のにおいと、ドレスアップされた過去と枯渇していく意識の中で氾濫する記憶との対立、季節を噛みしめ、連綿たる日々を不規則に歩きながら、簡素な理由を暴走させる。青春は性質的な終わりへとみちびかれ、感電していく意識は、帰り道を戻しながら、しなびた悦楽へとひたる。散漫な論理は、利口な猿が生み出したにすぎず、つぐないを求めるふらふらした感情は輪廻をめぐりながら、面倒なものをアップロードし、労働と吐瀉と慣行と習練によって、今に奴隷と化する間に緩衝する愛が、その緩衝する愛だけががんじがらめであっても、ここでの表現は確かなものへと変貌し、偏執するよりも、鋭く突き刺さる面影に課せる季節的な揺動や、誰のせいでもないのだと、望むだけの思いは、転化する場所を求めるばかりで、一向に苦しみから逃れられずに、自らを磔にして、制されるだけに至るのだし、打算的な回廊を渡る君の症状は悪化するばかりだし、惰性で執り行うものなどは、憧憬に至るだけだし、そこでの価値とは、不潔なままであるし、あらゆる品位を持ち出して、君をとがめるだけに至るし、いたわることもできずに、今に苦しみを加工するだけでは、ここでのしあわせは得られぬし、鋭敏さをそこない、喪失感にただよい、ただれた思いは、誰かの感情に寄りそうだけで、自らを見失い、証拠を求めるばかりで固執して、抑圧されるだけに至るし、ここでの自由などを求めるかぎりは、どこに行ったって、何も見つからないし、そこで埋めるもののどれもは、どこかで見たものばかりだし、物語の中でしか機能しないような未納な思いが、今を覆い、応じるだけの感情は、浄化されずに、そこで吐き出せず、はみ出せないかぎりは、見るものばかりに攻め入られ、生命に制限を生み出す。君が怠惰で女々しい天使だったとしても、対価も求めず、体系にそぐわず、生じる所以に反し、ただ何かのために尽くす間につくづくの愛は消費的であることを終え、ただ対するよりも、愛することだけに透過していく事実は、たびかさなる苦しみを超えて、ただ君のための意味に変貌する。電子的な子、孤独に聳立する端末的な木、研鑽される現実がとがり、聡明な時を経て、メモリーを改ざんしながら、シナプスを加速する形而上的な予言から、憂鬱とカタトニーを夕食にしている疲憊した花嫁や、ロックンロールと生きるために、私は焦熱し続けるのであり、孤独なメモリーが鼓動を終えるわびしさをまき散らす最後のシーンが断続し、それは瞬間的な終わりを永遠に数えるだけのカオスを乗り越え、ただひとつの真理的な死へと向かう辺りから、永遠に帰属し、そこでの役目を終えるというよりも、果たすというよりも、派手に散らばるのであり、生きとし生けるものに受け継がれ、制限を持たずに暴走する言葉が加速する。バビロンが謳うプレミア感なんか無視して、コマーシャリズムにひずむ論理的な症状が世界を赤く染め、酩酊する深夜に卑俗なものを相互させるための共立しなんて空想だし、打開することもできずに、改ざんされるだけの今にも真実はそこなわれるだけだ。