昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

逃げ出す君の美しい後ろ姿

いつまでたっても平和なんてものはやってこないだろうし、なにかを求める限りは終わらぬ闘争から、猜疑心ばかりが生まれ、氾濫する悪趣味な復讐から、自らを癒すための報復により、簡単に処理される幸福に利用される自らを崇めるための価値が、ためらわずに誰かをひたすらに打ちのめす後から生まれる絶え間ない苦しみにより互換され、成立するのが世界であり、世界とは苦しみこそが、しあわせを生み出す近道だという勘違いにより、終わらぬ苦しみを波及させ、互いを苦しめることが、何よりもしあわせを生み出すのだという考えにより、自らのペシミズムやニヒリズムを浄化させるために生み出される供儀や、まがいものの真実を崇めるだけの体たらくな普遍性とフラクタルであることが、この世界での正しさを語るのです的なカタルシスのために犠牲になった君のことを考えても、感慨深いわけでもないから、分け隔て、ヘラヘラ笑うわけでもなくて、モラルや道徳がないからとか、御用学者が役者みたいに語り、正しい表を自らの手により汚し、落書きしながら、わかりやすく書かれたものにより、現実味を喪失し、事実から乖離し、存在自体をあいまいにし、憎しみばかりを倍増させ、媒介する意識はゴミのようであり、あらゆる偏見を無作為に食い尽くす獣であり、あらゆる権限を用いて、すべてを病に伏せさせるウィルスであり、不安を撒き散らしながら、慢性的な痛みを倍加させ、課せられた罪により、もっと苦しむべきだと攻め入る制限から逃れるために、時代や時間を捨て、何かに責任転嫁し、自分を苦しめるように他者を苦しめることを辞め、誰かを苦しめるように、自分を苦しめることの愚かさに気づき、どこまでも高く飛ぶ私は、私であることにすら理由を持たせず、用いられ、率いるものなどのどれもは、意思と意識の奴隷でしかなく、答えに隷属する限り、その答えから逃れられず、答えから超越することもできずに、その場で硬直し、自らに罰を与え、その罰による快感に耽るようなマゾヒズムに陥り、自らを苦しめることが快楽に変わってしまった現代社会などは、すぐさま捨て去るべきである。