昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

正確な思い

無くしたばかりの思いを拾い上げる数秒先の自分と、数秒前の自分が吐瀉する瞬間、循環する思いに擦り寄る闇は、妙にリアルで、軋む過去は、ここで枯渇し、生じる所以が円環し、延々と巡る思いに乗じる悠遠が肥大化し、引き合いに出されるものや、悲観的に入り混じる習慣的なものが孤立して、個体をいじめ尽くしながら、意味合いに不潔なものや、不吉なものが現れ、あいまいに計算され、改ざんされるだけの今に堕落し、フラクタルであるほどに、この主体はこじれ、今にも怖気付き、傷つくのを恐れるがあまり、あらゆるものを悪に変えながら、課せられた罪に着替え、誰かを憎悪し、複製される罪が今を攻め入り、自らを服従させるために、些細なためらいを生み、戸惑い続ける精神は、敬神にひたりながら、狂った自己を利己的に崇めながら、消費的な恋にひたり、貧寒な理論をたずさえ、焦熱し続ける思いを形容するモデル化された正常を保つために、ポリティカルなものを用いて、今を利用するためだけに、互いを咎めながら、戸惑い続ける精神は今に拘泥し、王をねつ造しながら、自らを正しく見せるための闘争と統制を続ける。