昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

堆積

身体にまとわりつく風や時間。状況は硬直しながら、なにかを企て、希望にへだてられながら、歪んだ価値を見出し、自らの進路を妨害する。考えとは、自由を呼び覚まし、自らに命令を下しては、意識化するものの襞に吸い込まれる。便宜上の価値を打ち出し、打算的に生み出されたシナリオに屈従しては、真因に溜まる理論的なケダモノに敗北し、自らの落ち度を責めるよりも、他者が打ち出したものによって錯乱し、意味に屈することにより、自らを硬化させていく。主体性を駆逐されたら後。つまずく結末にうずくまる君の青さ。苦味を帯びた冬の空気にゆらぐ刹那を読む。コードは利便的なものを追いかけ、欠乏していく意識は転落し、迎合するだけの罪の海辺で、呆然と立ち尽くす先に現れる忘我の席に座り、アンニュイな構造を逍遥する君は、信用などを求めては、退廃的な傲慢さを携えて、あらがうほどに蓄積する苦悩に隷従する君のふかふかな部分を探すような愛に敷衍していく玉響の規模。即席の理由を尋ね、禁忌をうたうだけの騒音や、幻想を追いかける季節的な汚穢や、引用される罪にはためく君が泣き叫ぶ前に、大切なものを教える。積載される量子的な還元、流動し、補完される言葉の領土、相違していくものどもの結末にわびしく募る、歯がゆい理想などは破棄して、詐欺的な輪唱を続ける宣伝的な信仰を捨て去る。信仰の雨が思いを錆びつかせ、考えに至る前に饒舌に語られる罪の意識が儀式化する前に飛び立つ私は、すべてを突き抜け、緊要に迫るものなどには、ビクともしない。