昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

真偽

時間を押し広げながら迫る雲、空洞で同化する意識の波形。猶予にねじれるノスタルジア。林立する行方は、老け込むほどによるに吸い込まれて、陰鬱な焦土から生まれた意識から、軽薄な面影から遊離していく往々とした瞬間、ゆらぐ空間に満たされていくリターンしていくだけの過去。高圧的で無神経な人々の毛色、勇躍していく思いが大成し、寛容に敷衍していく銀河は、宇宙が生まれた速さよりも速く誰かを愛するらしいと書かれた手紙からあふれる心音や、常用していた過去からの訣別を目指して、誰かの言いなりな君のおざなりな風景から電気的に生まれていく思いが、衝突して宇宙が始まったんだと、うそぶく僕は、君が誰かも知らないが、なんか知っているような感覚が風船になって飛んでいく。あらゆる刺激的な夜の雑音から現れた閃きによじれ、にじむ血の跡が青く広がるための筆跡や、全貌にとろけていく僕の眼球を拾う、哲学的な君の発光によって、はじめて世界は朝を迎える。この夜を終わらせた君の光にいざなわれて、行方不明になった僕を呼び覚ます風。のうのうと過ぎ去る日々に生きているような感覚に酔いしれる半径から余白が現れ、延々と引き出され続ける意識は、悠遠になぶられ、裏切られた思いを引きずりながら、否定的で腐敗した神話を崇めている。