昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

調教

意識は自由自在で、いさかいすらなく、境目すらないと思うこともない動物たちは、自分が自由であることなどは求めずに、考えを捨て、つたない日々を歩む。無垢な真理で悶々とする余韻から開けていく動機は、時を待たずに、物陰から発生する意識的な汚穢を昇華させる。永遠にはためく思いに生じる同意から逃れ、気配を攪拌させ、延々と引き伸ばされる理由が流動し、制限されずに、無我夢中に空間を引き裂く迷い子の君。勇躍するために騙し合う人々の未熟で、荘厳な思いの枷。誘導されるだけの人々の生活。計画を立てては、自らの過ちを悔やむだけの人々の悔いで滲んだ夜空。余罪を孕んだ貪婪な家族の有限性が腫れて、憎しみばかりを敷衍させる慢性的な痛み。驕傲な奴らがドレスアップさせた真実が泣きわめく要因から犠牲的に孕んだものが、寂寞にゆらぎ、猥雑で宗教的な子宮では、やさぐれたものがたまりこんで、濫觴したものを蹴散らす私が排除するものが生み出す恋に似たような、妬ましい休日からはさようならを歌いながら、内面性に司る悪魔を燃やし尽くす。ほとんど裸の季節が通り過ぎる。悠遠にひびく思いに遡求されるものが、正義を捨てて、愛になびく。