瑣末なことに捕まる君。遊蕩な季節に噛み付く瞋恚。異質な証拠に固執するだけの、あいまいな記憶に付着する不純な思いに順路はなく、ただくたびれた日々にこびりつく歪な君の恐々とし、不安定な不満をぶちまけるために、世界というものに混在し、暇を持て余すためだけに、腐乱していくだけの世界などを定める必要性もないから、制度を蹴散らして、形骸化していくだけの日々から逸脱して、一過性のものに加担し、あたかも自分は洗練され、高貴な者だというような、おごり高ぶるような真理に基づいたエゴなどが追いかける顛末などを引き裂いて、悲観的なプロセスに流用されるだけの惰性な真実などに逡巡している暇もないから、貧寒な理想が打ち出す苦しみなど、所詮は加担させられた苦しみに過ぎず、与えられた意味などに苦しまされる理由もないから、理屈なんか捨てて、空疎で日々に補完される余韻を、粗暴に乱雑に扱いつつ、津々浦々で広がる排外主義的な者たちの、同族嫌悪に同調することもなく、ただ現れるものを、そのままに愛でるよりも速く、意識する前の愛こそを乗り越える。革命の後の空白に埋める血。激流のように現れる愛に飲まれ、耽溺する人々の群れ。断続する理由が遡求させる永遠性に制限され、理屈をこねる人々の生活が報いを受け、季節にねじれる精神に緊縛される高尚な理論が正義を加え、屈折した正義が、精神をねじれる時折にせまる偽装された真理が、多目的に流動させる窮境などに、犠牲的な伴侶が現れ、猥雑な思いが処置を加える数多の領土を奪い合うだけの堕落した彼らのアレルギーが、均等な位置に孕む意思を迎撃する罪たち、静謐な物語を拒絶しては、清貧な面影にゆらぐ遊蕩な史実にからまる偶像崇拝を続ける信者はやがて、正義と罪の間で魑魅魍魎と化して、緻密な罠を孕んで、懶惰に時を貪り食い、駆逐されたビル群や、群像にとろけ、熱病に苦しむ人々の無表情が狭い世界にこびりついて、自らを客観的に締め付けては、身動きを取られなくする。可塑的な過去に奏でる轟音。攻撃的な夢にゆらぎ、風景に抹殺される前に、まっさらなままにまっすぐ行きすぎる命。
