昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

人間的

雨に濡れた犬、反響する音が遠退き、居心地が悪い今を消費していくだけの苦悩を唾棄し、能動的に働きかけるものだけを愛し、物陰に隠れ、ひっそりと過ごす。考えを管理し、こじつけられたものを剥がすだけの日々の彼方で加担する問題が、答えなどを求め、脅迫的に迫り、迫害されるだけに至る今に倒錯し続ける。儀式的な朝が乾かずに夜まで濡らす。涙雨を編み込む魔女の手、しわしわで温かい手、季節を踏み躙る人間的な倒錯、ルサンチマンが促す政府的な複製品を模倣するための憎悪により増えるためらい傷、機嫌の悪そうな汚濁から生える翅、万世になびく裏切りのコード、あらゆる罪をコーティングするだけの罪などが引きずるドラスティックな正義により犠牲になった人々を揺らすための愛すら潰え、寄生するだけの我々は、儲けばかりを気にして、気が付けば、何も得るものがなく、その場で老いるか、蝕まれるかの間に原型すらとどめられずに、ただ短絡的な合間に乖離して、改竄されるだけの日々に現れる不満や欺瞞なんかにより隔離され、離別するだけの日々で枢要なものなどは、すぐさま消え去るだけであるし、どれをとっても退屈なものであるし、抉り取られた胸の中に備わる宇宙に帰るためだけに、ただ忘れるための日々を延々と繰り返し、くだらない日々の中で聳え立つ体系化した矜持が促す倫理観なんかに管理されたり監視されたりされないように、自分を信仰するために、現れる宗教的な習慣に怯える衆愚政治に巻き込まれないように、転移する悪意に憚るばかりで、募る幽遠がヒソヒソと噂話に勤しむ間に、罪という着せられた衣服をどうにかして脱いで、裸の王様であろうが、このままどうにかしかならない日々を攪拌したり、覚醒させたり、隔世遺伝により現れた革命的な人間として、はじまりの人間として、終わらぬ人間として、人間らしく鈍感に凶暴に、欲深く過ちばかりで、他人のせいにばかりして、俗悪なままに、人の噂話に住い、憎しみに移行して、行為に服従し、何かに依存することでしか生きられないし、何かを否定してまで、自分を崇めるために他者を道具のように扱い、偶像崇拝を続け、ただただ凶暴に、教義を噛み砕き、虚偽を真理として用い、もたらされる物事を破壊するためだけに純粋な人間として、ここで表される人間とは、手当たり次第に人間を批判し、人間を踏み躙るだけの存在として、嬲り謗られ、唆される彼ら彼女らを利用するための詭弁を促し、ガス室か何かに送るための高揚感を拡散させるのが、人間的である、と。