昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

逃走

神という概念が発明した契約に未だに振り回される人類との訣別。何か、生きている意味が分からない的な発想により生まれた神ならば、私は信じないと決めた彼女が発光させた意識は、自然的なものや、善性や、罪と罰から放たれ、自由であることを意識するよりも速く、意志することによって鋭さを増す感性からも離れる。自らが意志したものだけが自由な状態であるならば、生きようが、死のうが自由であれば、それでよく。自由であることを思った途端に、自由は自由ではなくなり、すべては枷に変わる。ただ意志したものだけが、今に力を加え、自由であることを乗り越え、自らが果たすことに振り回されずに、ずっとそのままに自由であり続ける。神も結局は、人間が発明したものであるならば、人間内にとどまるだけであり、その人間を乗り越えなければいけない。ただ創造的であるために、動き過ぎずに、その場で孤立することを恐れずに、立ち向かうべきである。極端に短い命、身近に感じる余韻が刹那をかじる。何周目の命なのかと、加算される理由から乖離していく思いが、理解を求め、意識を吐瀉する。