昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

厭わずに前へ

慟哭のドラマ、思想は根元を焦げ付かせ、誰彼かまわず恨むべきだと、打算するベクトルにより支配された君の無辜な日々を簡単に壊し、毎日打ち出の小槌で肩をトントンと叩かれる日々を過ごす私は、簡単に還元されるものよりも、今をリリカルに捕まえて、はまる意味よりも、君との入り組んだ道や、ダミ声の猫や、光景から生まれる無垢な表情なんかを愛し、加算される苦しみなんてものは、繰り返されているようで、くだされる意味の中でろれつも回らずに、惰性になっていくだけの今から逸脱し、いびつな成否や、性質すらも捻じ曲げるような骨格のない罪の渦を生み出した神を殺めた人々の墓地の上で良い気になっている私たちは、何か正しいもののように感じているのは何故か?と疑問にすら思わない連中の支配から逃れ、誰もが労うことを忘れ平伏しているから、純粋な正義なんてものは損なわれ、そこそこの命は姑息なままで、ままならぬ君は日々に追われて、誰かの老いを批判しているころには、自分が老いていることに気づかずに、ずっと若いままでいるように思っているだけどもそれは、そのままでいることを恐れているだけだからと君は、君でいることが怖いだけじゃないかと、簡単に消費されることなんて大嫌いだし、打算的な精神が汲み取るものよりも、自らの知を愛しているから、矛盾したことに加担せずに、自らが正しいと思うことにすら反する。