昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

共立

恋も死んだと君がカタルシスに至る。季節がねじ曲がり、妄想を綴る彼女の換算する時代。ジャングルでは枯れ果てた木々。暮らしの豊かさよりも、使い果たす日々が捕食する永劫。君もいつか枯れ果てると、彼らは独裁者のふりをして、理屈をこねるころには、拘泥するだけの君たちが吐き出すニセモノの言葉がのらりくらりとし、貧寒な連中が支配する先々で共存共栄なんかを謳いながら、誰かを騙すチラシが蔓延るバビロンで奪い合う真理が紙幣に変わるころ、価値はカタストロフに至るとか、革命的な何かが騙し合いを続けるゲームの中で荘厳なものが見たいから、携帯は捨て、できる限り孤独で静謐な日々を過ごし、不羈で居たいから、規律に逆らいながら、ただ長いだけの日々を引き延ばすだけの意味から放たれて、抗うことだけで、愛という文字や言葉から、願いや祈りから解き放たれ、ただよう意識は、何かに依存することもなく、ただ無くなるだけのものから離れて、ただ愛するということに刻々と迫る概念なんかは無視して、宗教的な徳なんかいらないから、罰なんか与えないで、あてがわれた退屈な理由に指図されずに、ここで愛し合うことに、意味なんかなくて、ただ愛することに、何かを求めないで、用いられる罪に裁かれるよりも速く逃げ出す美しさは格別であるし、ただ有るものに、左右されたくもない。死んだ後に敷衍する記憶に擦り寄る数億の影、犠牲的な所以にからまる証拠を裏切り続け、誰にも追いつかれないようにする。