昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

膨らんだ身体

びしょびしょの哲学者と眠る彼女。ポケットの中には麻痺した感情と、ゆれ動く街にかさばるだけの季節が通り過ぎて、鼻腔をくすぐる愉快な笑い声と、ゆたかな思想がカタカナになって降り注いで、因果と星屑を攪拌してできたのが銀河であると告げるフクロウの正義感にすら反する君の革命的な原理すら、利便性の高いものにより処理されるだけの轍を追い、徒らに消費するのが、資本主義的なものの中での商品価値としての若いだけの君も潰え、モノクロームに溶け合う青と赤と、トマト缶の中で愛し合う二人の綸言が永遠性を紡ぎ、制圧されることなく事柄をなぞるギターのディストーションの音が鼓動と混ざり合い、構造主義を破壊して、ただ歴史の中で蠢き、引き出された言葉などを捨て、タナトスに吸い込まれていく先は、なによりも暗くて黒い。背面世界からあふれるサウンドに飲み込まれ、ケミカルな暴力に縁取られた避暑地であつらえたしあわせが宣伝され、しあわせとは、なにかから逃げることであり、理も持たずに利己的になにかを消費し、愛に似たようなものを捏ねるだけなんですと教える学校には恐怖政治が氾濫しているだけだから、私は学校なんて行かなかったし、学校なんてものは、権力に支配され、その権力の中で芝居を続けて、あたかも普通のようなものを演じることで増していく快楽の奴隷になんかなりたくもなかったから、学校を破壊して、宇宙すらも粉々にすりつぶして、担々麺の上かなんかにかけて、美味しくいただきました。