昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

劇的な変化

手なずけられない長い指、絶えずモノクロの論理を写真におさめる機嫌の悪い聖人、希望を捨てずに観測する夜の散歩、敵意を含んだ街灯の光があたえる絶え間ない孤独のわずらわしさと携帯電話のバックライトのうとましいあかり、あいまいな熱量がある二人の関係には還元されるものと、立場なんかが今にまじわり、復元される幼稚な企みや、その場で型に嵌めるだけの枠組みの中でがんじがらめになっても、その場での自由を探すから君らは強く、複製され復元され続ける毎日の中でも、よろこびを見つけるから、ゆるやかに曲がる日々の中での美しさを保つ。たくさんの悪意と新しい夢、しいたげられた健気さと、諭す指先の甘美な響き、行方不明のこどもたちを絶えず複製するような悲しみに屈従し続ける人々の機械的な気配と優越感にひたるネットワークを神として崇める君のヘブン。柔和なワールドを愛して、寂寞につのる論理が食べ残した季節を綺麗にまとめあげ、凄艶につのる想いをこじらせる伝説的な雨にぬれ、適齢期なんてないから、と加算する原理に反し、あらゆる想起に耐えられる頭を持って、迫害されても尚、森羅万象にゆだねる弔いの歌がなびいて、共倒れなんかをねだる君の共依存的な世界との決別を迎えて、すべては無駄であると、無神経なカタルシスにより、惨憺たるものを運び込むプッシャーたちが、ケモノたちを飼いならすあたりから、世界とは狂うために保たれるだけであり、それを保つために懸命に生きることなど馬鹿げてるから、健気に生きるとは、自分勝手なに馬鹿騒ぎするのではなくて、気ままに生きて、流されるよりも、流れに逆らって、半分溺れたままで、ままならぬ想いを加速させ、枷を外して、世界をにらみつけて、凡庸な悟りなんかに感化されるよりも、なんか鋭利な感覚なままで、突き進み、大破しても尚、そこで生き続けるようなタフなバクテリアやウイルスのように繁殖し、媒介し、どんどんと増殖し、エモーショナルに意味と契りを交わした後に、すぐさま裏切り、誰にも従わず、自分すらも疑い、次々と変化する。