昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

駆られる

兵器的な夜の余罪を確かめるだけの酩酊した子供たちの虚空、閉鎖的でアンニュイとした肌からこぼれる表面的な表情や、柔らかな描写に消える質感や、貧相な身体から現れる死地により、豊かさをアピールするだけの国家的な偽装に気付いても尚、無関心なままで、昔話の中に閉じこもり、色のない季節を握りしめ、使命感なんかによどむだけの記憶のたおやかな感じに揺れ動く。とるにたらないものばなりなのに言葉狩りをし、捕らえられた意思は、育むことを忘れ、自分を疲れさせ、些細な憐憫が関係を駆逐し、還元されるための今にためらいが生じ、愛するということを疎かにし、かけがえのないものをも踏み台にし、圧縮された思いがファイルにつめこまれ、はがゆく破裂するジレンマは自らが自由自在であることを忘れ、わずらわしくも機械的に生きることに専念し、自らを屈折させ、今にくたびれる。好きな暮らしの中で理由を見つけ、なにかに追われても、そこで終わればなんてこともないものが徒然と続いて、そつなくまとまり気持ちが敷衍するようなささやかな愛が細やかに配慮し続ける先には、システマチックなものはなく、そこで疲れもするが、するどくなぞる日々に書き込まれ、即座に書き換えられるセクションでは、すぐさま価値転換され、悲劇を孕むゲノムを健気に忘れるために頭にはラメを重ね、ヤスリで海馬をこする。そんなに世界を振り回して、世界を救うつもりのお金なんて、どこが面白いのかが理解できないし、理解するつもりもないから、君は歌いたいことを歌い続ければいい。