昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

システマチックな夏

お前の死が食道を通る感触、暗く沈んだ静寂にたたずむ性的な面影、原理的な膜につつまれ、短絡的な同化をもとめるだけの普遍的な清潔さなどを保とうとすればするほどに、すれ違う奴らは自分のことだけで精一杯だから、カラカラのままに言葉もままならぬままに刺激的なものをもとめるがあまりに乾いてしまう。つかむ生は現実感を喪失し、絶えず諦観に至るようなニセモノのペシミズムの道具と化し、偶像崇拝を続け、祈るばかりでは願いも届かぬ、と換算されるだけの日々は汚穢にまみれたものばかりであり、あらゆる根源はさいなまれ、そこで服従するだけなであり、あらゆる偏見の下で退屈に陰る生命は、対価を払う必要がある、と迫るばかりであるという諦めた世界線を書き換えるために過去や今などを捨て、未来へと移行する。そこで擦り寄るものなどに制限を与えられ、身動きも取られなくなる間にも、この世界とは瞬時に弾け、はびこる悪意により簡単に引き裂かれてしまう。革命を綴る意識的な僥倖、この祈りは退屈で体系化された神話的なモデルをふくんだ神を扱い、意識をこじらせる前の原始的な資源を用いたシンプルな構造で作り上げた意識的な飛躍をもたらすための神と名付けられただけの「神」をも乗り越えて、神の代わりに使命を与えられたかのように仕向けられただけの紙幣や貨幣をも乗り越え、与えられたものなどに支配されずに、ただ加速し続ける先々で退廃するだけに至るような権利すら求めずに、誰が支配するでもなく、誰かが支配する以前から備わっていた純粋な愛を利用していただけの徒らに消費的で、わずらわしいだけの関係に虐げられずに、健気に構築された愛を常用するほどに依存的で、新たな価値を構築し、それを交換するほどに効果は増して、あらゆる闘争を生み出し、統制もできないが、それでも信じてみたいと思えるものが愛であり、あらゆる表現を用いて、絶えず愛してみたいと思えるからこそ、まだ生きてみたいと思えるのか、とこの喉元に引っかかる死は今にも声を荒げ、あらゆるものを破壊しろだとかと、簡単に叫び出す始末だし、この世界は終わることなく始まり続けるからこそ、際限なく大切なものは生まれて、たゆまずに張り続ける糸は、誰かを向こうへと渡らせ、とどまらぬように先々へと思いを運ばせるの、だ。