昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

すらすらとウソをつく

風の音だけが聞こえる荘厳な部屋、心の奥底ではマグマのようにたぎる怒りが氾濫している君。資本主義をでっかい人間として捉え、精神分析をほどこす。ただ大きいだけの精神は成否にゆらぎながら、たたずむことしかできずに、出来合いのものを崇拝し、多目的な理由に目的なんかをもとめ、さまよい続ける。考えとは深まるばかりで自己を正当化するためにその場にとどまり膠着し、自らを自らの中に閉じ込め、なんら意味も持たずにただただ自分を倒錯させ、存在自体のあやふやさに起源などをもとめては、自らの自覚もないままに考えにより抑圧し、自らを苦しめ続けるつたなさを加速させる。君の短い記憶の中で延々と氾濫する物語、語りかけられる者によりカタルシスに至るよりも、自らの意志により外の世界に反しては、自らの中の世界での内に存在する法や社会からも決別し、絶対的なカタルシスに至る。ロジックを破壊するための多種多様なカオス、意識を縛り付ける偶像の覇権、権威を謳うだけの幸福論的な快楽の追求こそが、人間をゆたかにするのかもしれない、というセンテンスに潜む権威的なものが波及させる資本主義的な罪と魑魅魍魎のような民たちの絶え間ない欲動に同化してゆく私たちの暗いだけの夜に退廃しては冷めた感覚で換算されるだけの日々を乗り越えては提言されるものに反し、今に関する煩わしさを核家族化させ、借家の中に閉じ込め、今になあなあになりながら、ぬるぬると垂涎するミミズのように地面の中で肥大化させる苦悩のネットワークを蟻やモグラたちに波及させながら、培養する恨みを書き込むだけの前も見えないような輩が示す現在とは、湿り気があり、肌にはりつき、気だるさを大気にふくませながら、ウイルスを培養させ、最たる意味も即座に損ない、行いの中で権利などを謳い、理解をふかめることなく今に酩酊し、命じられるままに自らを補完させるために感覚をにぶらせては、滲む血を傍観し、朴訥に眺める主観の端々で死は意思を縛り付け、忙しく動き回ることを意識に命じ、死から逃げ回り、正しい認識に至らずに、死から目をそらしては、ただ忙しく動き続けることがあたかも生きているかのように語られてきたのは、ただ誰かのために生きるための金言のようなものに命じられるがままに生きるあめのでまかせのようなごまかしのようなものに毒された生き方などを提示してきたもの自体を怪しむことなく、正しいとされているものに抑圧され、よくあることにより指図されるのは気にくわないから、産まれてこのかた、歪みねじれてきたのではなく、ただ産まれたままに生き、誰かに動かされることなどは好かんから、こうして自らを克己させ、孤立しても尚、健気に描き続け、意志を究明し続け、怯懦で忌々しい今がエモーショナルに叫んだとしても、それに忌むことなく、ただ徒然なるままに操作されずに勝手気ままに、善悪などに是非などなく、理りなどになんら判断すべきものすらない。