昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

感触

新たな価値の始まりには、すべてから独立して、いちからあらゆるものを制定し、もうなににも支配されず、抑圧し合うことなく、よくあるしあわせでなにかを拘束せず、なにかを盾になにかを牛耳ることなく、互いとの距離を適切に保ち、近づきすぎないようにする。すりよる価値はまた君の希望を駆逐し、君の自由を奪うために君を利用するだろうし、即座に老化しシステムの奴隷として、既得権を守るためだけに、ためらわずに自らの信念なんかを呑気に謳い、誰かを簡単に傷つけ、監視し合うように仕向ける。もたらされた罪によりもたつく我々の沈黙、自然治癒すべく愛し合うような対峙から、退廃的なムードをごまかすために騒ぎ立てる戦乱の滓、乖離してゆく先々で魁を見つけ、満たされないからこそ、この命は姑息ではあらず、執念などを放棄して、荒んだり恨んだりするよりも、もう誰がなにをやろうが気にすることもないし、そこですり寄るものに加担するわけもないし、持たされたものなどは重荷になるだけだし、惰性に支配したりされたりするのはウンザリだから、勝手気ままに旅して来ただけなのだし、ここにとどまろうが、どこかに行こうが、精神が何事にも抑圧されていなければ、どこまでも考えとは、横柄にならず、ならず者のままに世界をどつき回すし、背くままに馳せ、はばかるよりもハイジャンプして、配備されたいびつなシステムたる官僚的なものが壁になるだけの等差と倒錯するだけの思想的なギミックが健気に生み出した支配的なゲノムにより、構造とは托卵され続け、従属するために似たようなものをコピペされ、同じようなものを愛するほどに、似たようなものは同族嫌悪に陥り、応じるだけの過程から、かけ離れてゆくだけのジレンマに行く末はリベラルなものを謳いながら、互いを監視し、独裁的な支配者を生み出し、種の保存と温存のために、徹底的な排除を繰り返し、より良い世界を願うほどに、世界の中で抑圧され、圧政により苦しむ果てに困窮してゆく精神は、絶えずなにかを恨み、裁くことだけに専念し、快楽的な裁きにより増してゆく快楽の奴隷になり、馴れ合いを深め、なあなあになる精神は成否を見失う。