昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

凄艶

降り注ぐ陽光と絶え間ない多幸感、支離滅裂な世界をバックアップしても無意味だから、次々とまっさらにする。スキップする思い出の先々、解離する機械たちの高尚さを伝える香水の香り、理解とは散漫なものの中で形成されたニセモノの価値なのだ、と名付けられた途端に言いなりになる我々が乗り越えるべき歴史も、誰かに抑圧され、よくある話だ、と苛まれる。ただうとましく現れる午後が産卵する宴、そこに現れる猶予とたそがれる詩を輪唱する鳥たち、たちまちに現れる制限を蹴散らし、乱立する行方の彼方で和解を求めることだけが、今にしあわせをもたらすのに、能動的な更新により、ことごとくは数多の誤りを形成し、あたかも正しいものと崇められるものに固執する人々が謳う正義により、犠牲となった人たちの骸がころがる最後の夜、扇動されるだけの暴徒たちが持つ火炎瓶の冷たさ、さえぎられる思いが煮えたぎり、誰かを裏切るためだけに生まれるためらいが加速して、因果がもたらす規律の曖昧さのあいだに復元されるものが次々と形成され、そこでの契約なんかを謳い、奪われるだけの思いが老いぼれ、応用される真理が王道なんかを進み、間隔をあければあけるほどに現れる空白により迫害されている、と思い込む君の無作為なニヒリズムがすがる人々などは、ただの獣であり、考えを持たずに、誰かが語ることを輪唱するだけの幼稚な連中が支配を強固なものにするために、保身のためにばらまく情報を常套句のように持ち上げるようなあいだに加算されるデータが散々な歴史との邂逅なんかを目指して、今の後悔を打ち消すための闘争なんかを統率するあいだには、対立ばかりが形成され、それぞれは制限を持たずに互いを力の限り叩き潰すだけ、だ。そのような世界に約束とは簡単にやぶられるための約束を、契約として紙やデータに移して、あたかも価値を憑依させるような祈祷師から受け継いだり、神からふやかしたような曖昧な歴史が災難をもたらすあいだに用いられる、この空白には、確かなものなどほとんど存在せず、ただ今を制限し、正義を用いて、犠牲を孕んでゆくほどに、自らの悪は巨大化し、抑制は効かずに、自らを暴走させ、真理や正義のための破壊が快楽を生み、快楽の傀儡と化す。