昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

気配

ただ黒くだだっ広いだけの世界、ファルスのようなビルが権力的なものを象徴し、そんな損得だけで裁かれる彼らの母は、「私たちは勝つためでもなく負けるためでもなく、ただ生きるためだけに、そこで立っているんだ。」とは語らずに、世界に対して従順であり、文明の機器として、生きるべきだ、と教育に手懐けられた普遍性という不潔さに耐えるべきだ、と最低限の生活の中で迫るカタストロフに反さずに、はびこる間に迫るバビロンの吸血に耐え、ただ無駄にすべき簡素な休日を過ごし、日々を無意味に消化することが、しあわせなもののように騙られ、それに反するものを批判するルサンチマンであふれかえっている。制度に付着するものは、お前の糞であり、私の尿だ。あらゆる原理は汚物にまみれた汚らわしいものであり、そのようなものに謗られ抑圧されながら、罪の意識を感じるべきだ、と強制し、意識に枷をはめる。もう我慢するのはやめた、お前たちをこの手でぶん殴るだろう。君をなだめる優しい手も、愛するものを愛撫するステキな手も、このように変化して、暴力装置として機能する国民たちのセオリーを変化させる。命に嫌気がさす前に、戦うべきは目の前の敵ではなく、己の敵意でもなく、誰に対しての怒りなのか?と問い詰める先に本質的なものを見失い、短絡的な憎悪に締め上げられる前に、搾取されているだけの物や者から放たれるべきであり、綺麗事を並べるだけの糞便を塗りたくり、侮蔑するだけの連中からの支配からも抜け出し、自らを克己し続ける。戦うべきは自らではない、確かに敵を認識し、トドメを刺すの、だ。